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そけいヘルニア [きまぐれ記憶]


今から40年前、白馬の八方尾根で春スキー中に急性虫垂炎をおこし大町の病院に入院したことがある。それ以来の入院生活で、3週間ほど前、下腹部に力を入れると違和感を感じていたが、その後、右下腹に小さな出っ張りを発見、軽く押すとなくなるが、息張ると出てくる。近くの病院で検診を受けると「そけいヘルニア」と診断される。薬や腹筋の強化で直ることはないので、早めの外科手術が必要とのことであった。




近くに都立病院があるので、紹介状をもらい検診を受けたが診断は同じ、良性疾患なので6月中に手術の予約は困難と断られ、再び紹介状をもらって府中市の「医王病院」に入院。良性疾患、良性・・・・・何となくこの言葉に救われる。




手術当日はテレビや映画に出てくるシーンそのもので、ストレッチャーに乗せられ、天井がが目の回る速さで移動し、あの強大なライトのついたオペルームへ、背中をエビのように丸め脊髄に麻酔注射をさすが旨く針が隙間に入らず、何度かやり直し、むむむ・・これはしんどい。執刀医と同じ服を着た美人の女医さん?看護婦さんに強く抱きかかえられ、ほのかな暖かみが伝わってきたとたんに、甘えるなーとばかりにズブー・・・・。後は少ない会話とレーザーメスの臭いと振動だけの世界、うとうとしていると、終わりましたよと起こされる。




点滴は初めて?、40年前虫垂炎手術の時はしなかったと思うが、おー!!、パイプにエアー噛んでいて血管に入っていくぞ・・・、早速ナースコールを押す、2~3ccぐらいまでは大丈夫ですよと軽くいなされ、血が逆流していると訴えると、靜にしてれば戻りますよとさとされれ初めての経験は不安でもあるが興味あるものだ。




食事は手術翌日から開始、1日目全く米のない重湯、2日目 3分粥、3日目 5分粥、4日目 全粥、おかずとサラダ付いているが全てみじん切り状態。5日目からはおかずを選べる通常食、でも、朝はパンが3枚、昼と夜はご飯250g この量の多さには閉口した。




初日と2日目は腹部の突っ張りや軽い微熱と頭痛で何も出来なかったが、 テレビは見ないと決めていたので3日目からは、朝の6時(起床時間)から夜の9時(消灯時間)までたっぷり時間がある。内臓と血液は何となく「リセット」をかけられた感じですっきりしている。あとは頭の中の整理だ。瞑想に時間を費やし心身共に復活して10日目に退院。




今回の入院中に看護士さん、看護補助さんの仕事ぶりを見てきたが、医療本来の仕事はなかなかタフな仕事で頭が下がる、また接待業でもあるので笑顔と上手な話しかけ出来る人に出会うとホットする。




入院中にメールなどでお見舞いいただいた方々にお礼申し上げます。院内は携帯メール禁止のためお礼が遅くなり申し訳有りませんでした。






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